Perlの基本
Perlを使って実際にCGIスクリプトを書く時の基本構文について簡単にご説明します。以降全てUNIXベースでの話になります。WindowsのIISでActivePerlを使う場合は、設定が異なる部分があります。
Perlの位置を指定
Perlスクリプトの最初に必ず記述しなくてはいけないのが、以下の一行です。perlの位置を指定するもので、このパスが正しくないとPerlスクリプトは動いてくれません。
#!/usr/local/bin/perl
これ以外にも、Linuxなどディストリビューションによっては「#!/usr/bin/perl」になることもあります。ちなみに、僕がサーバーに使っているTurboLinuxもこちらです。普段Linuxなどを使っている方にはもうお馴染みですね(^^ゞ
スクリプトの基本構文
Perlで掲示板CGIスクリプトなどを作った時の、基本的な構文についてご説明します。大体は以下のような構成になります。
#!/usr/local/bin/perl perlの指定 必ず1行空ける。 基本設定部分 ユーザーによって変更可能な変数などを宣言する。 #============================== 時間の取得、フォームデータの取得、データの変換などの基本処理 主要な処理部分に入る前の環境を整えます。 #============================== 処理の分岐や記事の書き込み、HTML表示などの主要な処理 スクリプトのメインとなる処理部分です。 #============================== 色々なサブルーチン群 ドメイン取得やタグ変換、エラー処理などのサブルーチン群を置きます。 基本設定部分では、ユーザーがそれぞれの環境に合わせて設定したい変数などを並べます。例えば、ホームページのタイトルとか、文字色、バックの画像などです。次の項目からは余り素人がいじっては行けない部分で、メインの処理を記述している主要部分になります。コードの記述方法が正確に分かっていないと、ここでは一字一句違っただけで、スクリプト自体が動かなくなる恐れがあります。Perlのスクリプトは上から順番にコード内容を解釈して実行して行くので、途中でコードミスがあるとそこでエラーになり、処理が止まります。スクリプトの改造等は十分気をつけて行って下さい。
メインの処理部分が済んだら、メイン部分で使っている色んな定型のサブルーチンを記述して行きますが、ここで使うものは全て処理内容が決まっているものなので、他のスクリプトのをどんどん流用すればいいでしょう。一々自分で考えて作る必要はありません。誰が書こうが、コード内容は同じようなものになるはずですから。
前の章で述べたクッキー機能を使いたい時は、クッキーの呼び出しと書き込みを適当な所に埋め込んでやります。基本原理が理解出来ていれば、実際の運用もそう難しいものではありません。後は色んなスクリプトを見て、実際のコードの書き方を沢山覚えて実践力を養って行きましょう。慣れて来れば、自分で作りたいスクリプトのコード内容が、自然と目に浮かんで来るようになるはずです。
エスケープシーケンス
ESCコードに続く一覧の文字を使って、命令を送るシーケンスの事です。端末画面やプリンタに特別な命令を簡単に送る事が出来ます。Perlでは以下のようなものを多用します。
表記
名称
内容
\n 改行 出力の最後に「\n」を置けば、生成されたHTMLドキュメントが改行されます。 \r リターン 複数行テキストエリアでユーザーが改行する([ENTER]キーを押す)と、このコードが送られます。 \t タブ Windowsでは、区切りコードとしてよく使われています。 \" ダブルクォーテーション Perlの引用符とは別に、文字としての引用符を送信します。 \' シングルクォーテーション 上と同様、引用符を送信します。 引用符
ダブルクォーテーション(")とシングルクォーテーション(')とがあります。ダブルクォーテーション(")は可変定数で、引用符内で変数展開を行う事が出来ます。一方、シングルクォーテーション(')は固定定数で、引用符内で変数展開が出来ません。
まずここは概略だけ…詳しくは、次の章以降にて_(._.)_
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