PHPの基本
PHPは、Java Scriptと同じくHTML埋め込み型のスクリプト言語です。簡単な例を挙げると、以下のようなプログラムがあります。適当なテキストエディタで書いて、***.phpとお好きな名前を付けて保存して下さい。(ここでは、サーバー上でPHP4が動くものと想定して話を進めて行きます。)
<HTML>
<BODY>
<H1>
<?php
print "Hello World !";
?>
</H1>
</BODY>
</HTML>このプログラムの実行結果は以下のようになります。
Hello World ! ここの<?php〜?>の部分がPHPのスクリプトに当たります。print関数の前にスペースが入っていますが、これは無視されて出力されています。PHPは、スペース、タブ、改行を無視するからです。
ここでprint関数が使われていますが、コードの書き方はPerlやC言語とよく似ています。命令の終了は、セミコロン(;)で表します。
コメント
PHPのコメントには、以下の2種類があります。C/C++言語の用法と一緒なので、分かり易いでしょう。
(1) //で始まる所から、1行をコメント扱いにする。
(2) /* 〜 */で囲まれた部分をコメント扱いにする。
開始タグと終了タグ
PHPの開始、終了タグには、以下の4種類があります。通常は、Standardタグが推奨されています。
タグ名
開始タグ
終了タグ
Standardタグ <?php ?> Shortタグ <? ?> ASPタグ <% %> Scriptタグ <SCRIPT LANGUAGE="php"> </SCRIPT> PHPとは?
PHPの概略について、「アスキー デジタル用語辞典」よりその説明を引用して見ましょう。
PHP(PHP Hypertext Preprocessor) CGIと同様、動的にWebページを生成するためのWebアプリケーション開発言語(システム)。PHP Group(http://www.php.net/)から、オープンソースソフトウェアとしてリリースされている。
PHPで実際にスクリプトを記述するには、HTMLファイルの中に「<?PHP〜?>」というタグを使い、その中にPHPのスクリプトを記述する。クライアントがWebサーバにそのHTMLファイルをリクエストすると、WebサーバはPHPインタープリタを呼び出し、その実行結果をクライアントに返す。一般に、Perlなどを使ったCGI処理では、Perlスクリプトとそれを呼び出すHTMLファイルの2つのファイルが必要になるが、PHPでは1つのHTMLファイル中にスクリプトを埋め込むことができ、開発が容易である。また、C言語に似た言語仕様や、OracleやPostgreSQLといったデータベースとの連携機能が強力といった特徴も持っている。
PHPの最新版は5月に正式リリースされたバージョン4(PHP4)で、主な改良点としては、I. セッション機能を標準サポート、II. 外部オブジェクトのサポート(Javaサーブレット/クラス、DCOMの利用が可能)、III. リソース管理の強化、IV. ライブラリ拡張機能の強化、V. Zendアドオン(スクリプトの最適化、コンパイル、キャッシング機能)のサポートなどが挙げられる。又、PHPの生い立ちに興味のある方は、どうぞ以下のサイトをご一読下さい。結構面白いですよ(^^ゞ
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