定数
PHPには、予めいくつかの定数(Constant)があります。又、実行時に定数を追加する事も出来ます。定数を定義する場合には、define( )関数を用います。(C言語の#defineとよく似てますね…)尚、一度定義した定数は再定義できません。
define( )関数
書式: int define (string name, mixed value [, int case_insensitive] )
用法: 引数nameに定数名、引数valueを値として定数を定義します。定数は、以下の点以外は変数と同じです。尚、定数名は慣習的に大文字を用います。
(1) 定数には、名前の前にドル記号'$'がありません。
(2) 定数は、変数スコープの規則によらずアクセスする事が出来ます。
(3) 定数は、一度設定されると再定義したり、定義を消去する事が出来ません。
(4) 定数は、スカラー値としてのみ評価されます。
第3引数case_insensitiveに1が指定された場合、定数は大文字、小文字を区別しません。define( )は成功時にtrue、エラー発生時にfalseを返します。
使用例: define ("MESSAGE", "今晩は、皆さん!");
予め定義された定数
これらの定数を以下に一覧として示します。
変数名
内容
_FILE_ 現在処理中のスクリプトファイルの名前。include( )あるいはrequire( )により読み込まれたファイルで使用された場合、親ファイルではなくインクルードされたファイルとなります。 _LINE_ カレントのスクリプトファイルにおける現在処理中の行番号。include( )あるいはrequire( )されたファイルで使用された場合、include( )されたファイルの中での位置となります。 PHP_VERSION 現在使用中のPHPのバージョンを表す文字列(例:4.0.2)。 PHP_OS PHPを実行中のオペレーティングシステムの名前(例:Linux)。 TRUE 真。 FALSE 偽。 E_ERROR 構文エラー以外の回復不能なエラーを定義します。 E_WARNING 何か誤りがあるが、それでも実行を継続する条件を定義します。スクリプト自体によりエラー処理を行う事が可能です。 E_PARSE スクリプトファイルの不正な構文によりパーサの処理が中断した状態です。回復は不可能です。 E_NOTICE エラーであるに関わらず何かが起きた状態で、実行は継続されます。例えば、引用符で括られていない文字列をハッシュインデックスとして使用した場合や設定されていない変数にアクセスした場合などです。 E_ALL すべての定数E_*が含まれます。error_reporting( )で使用された場合、PHPにより通知された全種類の問題がリポートされます。E_*定数は、エラーレポートレベルを設定する為に通常error_reporting( )関数と共に使用されます。これら全ての定数については、PHPマニュアルのエラー処理を参照して下さい。
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