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マグダラのマリアによる福音書
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カレン・キング著「マグダラのマリアによる福音書」より

彼女は言った。
「わたしは主(イエス)を幻の中に見たのです。
そしてわたしはあの方(イエス)に言いました。
『主よ、わたしはあなたを幻の中に見ました。』
あの方は私に答えました。
『(よみがえった)わたしを見て動揺しないとは、あなたはなんとすばらしい。
心のあるところには、宝があるのです。』
わたしはあの方(イエス)に言いました。
『それでは主よ。
幻を見る者は魂によって見るのでしょうか、それとも霊によって見るのでしょうか?』
救済者(イエス)は答えました。
『人が幻を見るのは、魂によってでも、霊によってでもない。
むしろその二つの間にある知性によって見るのである。
そしてそれが。。(欠落)』
『世界にあって、わたしが拘束から解かれたのは、世界からであって、そして範型の
中にあって、上なる範型からであり、また時間の中にある忘却の鎖からである。
これから先、アイオーンのしかるべき時のために、わたしは沈黙の内に休息を受けよう。』」
マリアはこれらのことを言ってから、沈黙した。
救済者(イエス)が彼女に語ったのはここまでであったから。

アンデレが答えて、兄弟姉妹たちに話しかけた。
「彼女が語った事柄について、あなた方に言いたいことがあれば、言うがよい。
わたしに関する限り、救済者(イエス)がこのようなことを言ったとは信じられない。
これらの教えはなじみのない考え方である。」

ペトロが答えて、同じような懸念を持ちだした。
彼は救済者(イエス)について彼らに尋ねた。
「あの方が私たちには隠れて、内密に女と話したのか?
私たちの方が向きを変えて、彼女に聴くことになるのか?
あの方はわたしたちを飛び超えて彼女を選んだのか?」

その時マリアが泣き、そしてペトロに言った。
「あなたは何を想像しているのですか?
わたしがこのようなことを自分一人で勝手に考えたり、あるいは救済者(イエス)について私が虚偽を語っているとでも思っているのですか?」

レビが答えてペトロに言った。
「ペトロよ、あなたは前々から怒りっぽい人だ。
あなたはまるで敵対者に対するように、この女性に議論を仕掛けている。
もし救済者(イエス)が彼女を価値ある人としたのであれば、彼女を拒否するあなたはいったい何者なのか?
たしかに、救済者の彼女に関する知識は完全に信用に値する。
あの方(イエス)が私たちより彼女の方を愛したのはもっともなことである。
むしろ、私たちは恥じ入るべきなのだ。
わたしたちは完全な人間を身にまとい、あの方がわたしたちに命じたように、わたしたち自身まことの人間を身につけ祝福の告知に向かうべきだ。
救済者(イエス)が語ったこととは違う規定や法は、一切定めないで。」

彼(レビ)はこれらのことを言った後、彼らは教えるために、そして宣教するために出て行った。

 主イエシュアが最も愛した弟子、マグダラのマリアを深く心に刻み込もう!