SQLの関数
SQLには数学同様「関数」があります。数学の関数とは異なり、SQLの関数では「変数」にテーブルの列(属性)を指定できます。
関数は「関数名(変数)」と言う形を取ります。この「変数」は他の数字を格納できる箱のようなものですが、数学の場合と異なり、SQLの変数は数字に限らず、文字列やテーブルの列名なども格納できます。そして、関数名の後の( )で「変数」をはさむ事によって、変数に入っている値を変換する事ができます。
MAX関数
MAXとは英語の「Maximum」、つまり「最大」の意味です。このMAX関数は、MAX(変数)と指定する事で、変数に指定された列の最大値を計算してくれます。
例えば、下のようなデータテーブル「生徒成績一覧」で、一番高い点数を求めるSQL文は次のようになります。
SELECT MAX(’点数’) FROM 生徒成績一覧 ;
ID
生徒名
科目
点数
0001 田中実 国語 78 0002 鈴木一郎 数学 66 0003 中西純一 国語 65 0004 中田幸一 理科 77 0005 神田孝三 英語 85 結果は当然「85」となります。
MIN関数
上とは逆に、最小の値を求める時はMIN関数を使います。MINは英語の「Minimum」の事です。上のデータテーブル「生徒成績一覧」で、一番低い点数を求めるSQL文は次のようになります。
SELECT MIN(’点数’) FROM 生徒成績一覧 ;
結果は「65」となります。
AVG関数
次に、生徒の点数の平均値を求める場合は、AVG関数を使います。AVGは英語の「Average」の事です。上のデータテーブル「生徒成績一覧」で、生徒の平均点を求めるSQL文は次のようになります。
SELECT AVG(’点数’) FROM 生徒成績一覧 ;
結果は「74.2」となります。
COUNT関数
又、指定した列の行数を数える時はCOUNT関数を使います。上のデータテーブル「生徒成績一覧」で、列「点数」の行数を求めるSQL文は次のようになります。
SELECT COUNT(’点数’) FROM 生徒成績一覧 ;
結果は「5」となります。
SUM関数
最もよく使うものに合計値を求めるSUM関数があります。これはExcelなどでも一般的ですね。上のデータテーブル「生徒成績一覧」で、列「点数」の値の合計値を求めるSQL文は次のようになります。
SELECT SUM(’点数’) FROM 生徒成績一覧 ;
結果は「371」となります。
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